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３．建物プラニングと建築可能空間の再チェック
おおまかな建築可能空間の把握により、具体の建物プランニングに進みます。共同住宅の建物プランニングの手順は第３回、４回で説明した流れと同様で、
�〃�物配置時：居室の採光と住戸の開口部方位の考慮
�⊇燦庸枌峪�：妥当な間口と奥行の住戸を把握
�６ν冑�分配置時：階段が２箇所以上必要か判断
といったポイントを押さえて作業を行います。
この場合、仮想建物領域内で建物の位置、形状があらかた決まった段階で、地盤面（平均地盤面）の再計算、建築可能空間の再チェックをして、各種規制をクリアする限界ラインの精度を高めながら、建物の位置、形状を修正し、建物の詳細プランニングを行っていきます（図５，図６）。
POINT
建物プランニングを進めながら、地盤面（平均地盤面）の再計算と建築可能空間の再チェックの繰り返し
ただし、建物のプラニングにおいては、ほとんどが地下に埋まってしまう非現的な住戸ができないよう、設置階の住戸の敷地地盤に対する位置（高さ）の設定に留意する必要があります。住宅地下室の容積率不算入の特例を利用して、効率的な住戸空間の創出をしている事例もありますので、収益性を考えたうえでの創意工夫は必要ですが、やはり基本としては、地下室扱いにならない、有効な採光が確保された住戸配置をプランニングしていくことが望まれます。
４．次回のテーマ
傾斜地であっても、前回までに説明してきた建物想定の手順と基本的な違いはありません。把握しなければならない情報（高低差の数値情報等）が増えること、建物のプランニングをしながら、地盤面（平均地盤面）の再計算、ボリュームの再チェックをして建物を確定するという点において、平坦地の場合とは少し異なる作業がでてくるわけです。
さて、第１回から今回の第７回にわたって、鑑定評価の建物想定におけるCADソフト活用のポイントとプランニングの基本的な流れを中心に説明をしてきました。鑑定評価における具体的な建物プランニングの必要性とその基本的な手順、またCADソフトの有用性がおわかりいただけたと思います。
CADソフトにより煩雑な計算はパソコンがやってくれますが、チェックすべき点が正確なものでなければ、当然間違った計算結果となってしまいます。そこで次回は、今回までの総まとめとして、建物を想定する場合のチェックポイントについて説明します。
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