片廊下型 |
住戸の配列のしやすさ、構造の単純さ、アクセスの容易さ、有効率の高さなどで標準的な形式である。ただし冬季降雪の多い地方やグレードの高い建物では内部廊下型が多い。この形式の最大の欠点は、廊下に面する居室のプライバシーが欠ける点であり、それを改良するため廊下と居室の間にライトコートや小さな吹き抜けを設けたり、居室と廊下の床に段差をつけたものも計画されている。 |
中廊下型 |
一般の場合、南北軸、東西採光住戸だけに限られるが、高密度の配置が可能である。ワンルームなど小型の住戸の場合に用いられることが多い。 |
スキップ型 |
廊下階の上下階へは各階2戸または3戸ごとに1箇所の共用階段でアプローチをして、片廊下型の欠点をある程度補うことができる。しかし、アプローチが煩わしくなり、また階段数が増加するため、住戸専用面積の有効率の低下は免れない。 |
ホール・階段室型
(EV分散型) |
2戸1EV型は住戸の独立性が高く、プライバシーも確保でき、エレベーターサービスの良い建物となるが、構造が複雑になる。エレベーター台数を減らすため、3戸1EV、4戸1EV、5戸1EVもある。 |
ホール・階段室型(EV集約型) |
超高層建物に多い型で、エレベーターホールを中心として階段・共用設備スペースを集中してまとめたコアの周りに住戸を配列したものである。住戸のアプローチは通常はホールから内部廊下を通って行われるので、片廊下型の変形とも考えられるが、塔状の建物には多い型である。 |